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コロナ対策で注目が集まる体温計
2020年に世界中でパンデミックとなった新型コロナウィルス。感染拡大防止のため、公共施設・病院だけでなく、店舗や旅館・ホテルなど人が出入りする場所では入館・入室時の体温測定を行う動きが広がっています。
緊急事態宣言の収束による外出制限の緩和の流れを受け、さらに9月からはGoTOキャンペーンも始まり、人の移動が増えたことで人が集まる様々な施設で検温が求められるようになりました。
そこで活躍しているのが、「体温計」です。
非接触型体温計が人気
コロナ以前は「体温計」というと、脇に挟む電子体温計がポピュラーでした。
非接触型も存在していましたが、脇で測定することが困難な赤ちゃん向けが中心で、価格も1万円前後と非常に高額なものだったこともあり、一般には普及していませんでした。
しかしコロナ対策においては不特定多数の人間を測定する必要があること、検温に際して肌に触れることで体温計を介して接触感染のリスクが懸念されたことから、非接触型体温計へのニーズが高まりました。
当然、既存の国内で流通していた非接触型の体温計は早々に市場から姿を消し、コロナ対策で先行する中国製の安価な非接触型体温計製品が楽天市場やamazonといった通販サイトを通じて市場に大量供給されるようになり、非接触型の体温計は我が国においても一気にメジャーな存在となりました。
体温計は医療機器？
コロナ以前に日本国内で流通していた体温計は、「オムロン」・「テルモ」・「シチズン」など、医療機器を手掛けるメーカー製が中心でした。
これらのメーカー製の体温計は、厚生労働省が定める電子体温計として定められた基準をクリアし、認証を受けた「医療機器」でした。
（参考：厚生労働省ホームページ）
ところが、新型コロナへの対応において、国内メーカーによる非接触型タイプの体温計は高額かつ供給量が非常に限られていたことから、市場が必要とする供給量・ニーズにまったく対応できませんでした。
そこで中国製の”医療機器ではない”＝厚生労働省の認証を受けていない”体温計”が、市場に流通することとなりました。
判別方法としては、認定を受けていれば商品パッケージやホームページに”医療機器承認番号”が記載されており、認証を受けていない商品であれば”医療機器ではありません”といった注意事項が併記されています。
医療機器認定を受けた非接触型体温計
では国内の医療機器認定を受けた非接触型体温計は存在するのでしょうか。
残念ながら最大手メーカーのオムロンは、医療機関や自治体・教育機関・企業向けにしか、製造・販売を行っていません。
（参考：オムロンよくあるご質問）
また、1万本を全国の自治体に寄付するなど、生産体制も最前線の医療機関に集中させているようです。
（参考：オムロン「 非接触の皮膚赤外線体温計１万本を全国知事会に寄付 」）
テルモもメーカーサイトには非接触型はラインナップされていないようです。
タニタは国内大手メーカーでは唯一、非接触型の体温計を2020年9月から一般向けに販売を開始しました。しかし当然、人気を博しており、入手は非常に困難な状況となっています。
（参考：タニタ – 非接触型体温計ページ）
楽天市場などで検索すると、6,000~8,000円程度で医療機器認証を受けた非接触型体温計が販売されています。いずれも先述のような大手医療機器メーカー製ではありませんが、選ぶのであればしっかりとした基準をクリアし認定を受けている体温計を選ぶ人がこれからは増えていくと考えられます。
余剰・過剰となる非認定の体温計
ワクチンなどの有効な対処方法が確立されるまでは 新型コロナウィルスへの対応の長期化が予想されます。
非接触型体温計のさらなる普及と、長期化に伴うより精度の高いモデルへの買い替えニーズが今後は高まっていくことが見込まれます。
中国製を中心とした急ごしらえの乱造品は、次第に売れ行きが鈍くなっていく可能性があります。また中国からの輸入の際にパッケージへの傷やダメージなど、販売に適さない状態となった在庫への対応で既に苦慮されている輸入代理店・小売店様もいらっしゃるかもしれません。
このような様々な理由で発生する体温計の余剰在庫・不良在庫の処分でお困りでしたら、NAKASHOへぜひ御相談ください。
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